小学部夏期講習

 それぞれの気質にあった接し方を(シュタイナーに学ぶ気質の研究)

子供を理解することは、教育において重要です。そしてこれには気質の研究が大いに役立つと思います。ただ、そのために必要な知識は、二、三のテストをしてみて簡単に得られるようなものではなく、注意深く子供を観察し、長い期間を通してその特徴を理解して初めて得られるものです。 現在、気質と呼んでいるものは、ギリシャ時代に四つの気質として知られており、日本でも有名なドイツの教育者シュタイナーによって再び注目を集めるようになりました。いわゆるシュタイナー教育とは非常に高度な体系的な理論に基づいたもので、世界中に 1000以上のシュタイナー学校が存在し、100 年近くの歴史を持ちます。これをそのまま日本で再現することは大変なことなのですが、 教育というものを考える上で大きなヒントになる知識の宝庫であることは間違いありません。特にシュタイナーの気質の考察はあらゆる教育の場に重要な観点を与えてくれるものです。

教育において大切なことは気質を正しく理解し、気質に合った接し方をすることであるとシュタイナーは言っています。 ここではそのほん一部をご紹介いたします。

多血質(外向的) 現在に生きる(過去のことにこだわらない)陽気で オープンな性格できわめて社交的です。反面移り気 で集中力に欠けるところがあります。じっとしている とが苦手です。こうした子どもには、いろいろな用事を頼んで動かす必要があります。

胆汁質(外向的) 常に外側に気持ちが向けられていて、主に未来に 向けられています。いたずらをする能力は抜群で、 大人に対してどんないたずらをしてやろうか、又その 後にどうなるかまでプランをたてる力があります。 大人がそうした子どもに向かう時には、塑像力を豊 かにもって向かわなければなりません。難しい仕事 が大好きですので、自分の存在や能力を認められた時にひときわ行動力や集中力を発揮します。